本特許は、寄付などの調達金及び未使用の支援金などの余剰資金を、奨学金返還を支援している方へ再配分する仕組みです。これまでの奨学金の代理返還は、企業が支援する資金=返還金となっていましたが、奨学金バンクにおいては、寄付などの資金調達も行っており、これらの資金を企業が支援する資金に追加で割り当てることで、企業が支援する資金≦返還金を実現いたしました。これにより、各企業が単体で奨学金返還を支援するよりも、効率的・効果的に支援できるようになりました。
この特許は、企業の支援金がより持続的かつ有効に活用され、社会全体の奨学金返還負担の軽減に寄与します。今後も当社は、奨学金負担という社会課題に対し、テクノロジーと制度設計の両面から解決を目指すサービスの開発・提供を推進してまいります。
▼背景と課題
日本では大学生の約2人に1人が奨学金を利用しており、その多くは返還義務を伴う貸与型です。平均返還期間は約15年にのぼり、若年層にとって経済的に大きな負担となっています。
一部企業では、社員の奨学金返還を企業が肩代わりする代理返還支援(代理返還)制度を導入していますが、その支援には各社の財政事情に合わせた限度があります。本特許では、寄付などの支援金を社会的資源として有効活用し、他の若年層への支援につなげる仕組みを構築いたしました。
▼特許技術の概要
奨学金返還支援金(代理返還金)に加えて寄付や支援金などの余剰金を、プール金として管理し、一定条件を満たす奨学金受給者に対して、自動的かつ公平に再配分されます。
運用プロセス
1. 支援開始:奨学金受給者が返還補助事業者へ就職及び勤務
2. 返還支援:「奨学金バンク」を通して奨学金返還を開始
3. 資金調達及び余剰金:寄付や支援金の調達及び退職による未使用の返還金の管理
4. 再配分:在籍月数など一定条件を満たす奨学金受給者へ配分 ⇒ 返還支援期間が延長
「奨学金バンク」奨学金返還の新たな仕組みで特許を取得
▼特許情報
特許番号:特許第7720373号
発明の名称:情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
出願日:2023年10月30日
発明者:大野 順也
▼「奨学金バンク」サービスサイト
https://shogakukinbank.jp/
「奨学金バンク」とは、日本初の奨学金返還を支援するプラットフォームです。奨学金の返還負担を減らすことで、起業・キャリアチェンジ、結婚・出産など、積極的なチャレンジやライフステージの変化に前向きな環境を構築し、持続可能な就学・就職サイクルを作るためにサービスを展開しております。
▼本件に関するニュースリリースはこちらから
https://www.aand.co.jp/wp/wp-content/uploads/2025/08/20250813_newsrelease_02.pdf
【株式会社アクティブ アンド カンパニーについて】
会社名:株式会社アクティブ アンド カンパニー
所在地:東京都千代田区九段南 3-8-11 飛栄九段ビル5F
代表者:代表取締役社長 大野 順也
設立年:2006 年 1 月 5 日
資本金:5,000万円(資本準備金 8,305万円)
主事業:組織活性化コンサルティング業(組織・人事コンサルティング業)、クラウドサービス事業
URL:https://www.aand.co.jp/
【本件に関するお問合せ先】
株式会社アクティブアンドカンパニー
電話番号:03-6231-9505 FAX:03-6231-9506